第13章おもちゃ

おそらくファッションショーの大惨事のせいだろうが、リリーは打ち上げのアフターパーティーにどうしても出る気になれなかった。

それに、火傷がずきずきと痛む。チェイスだって、あまり長く外にいるべきじゃない。軽く挨拶を済ませると、リリーはチェイスを連れてまっすぐ病院へ戻った。

帰り道、チェイスの小さな顔はくしゃくしゃに歪んでいた。しょんぼりした声で言う。

「ママ、カドルパウズ、まだあの人の車の中にある……」

「カドルパウズ?」

リリーはそこでようやく、チェイスが幼い頃から持っているぬいぐるみのことだと気づいた。ブタともウサギともつかない、不思議な形の玩具。今日の出来事を思い返しながら、リリーは真...

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